性病(STD)の症状

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排尿時の違和感について

 男性の場合、尿道炎といわれる状態になることが非常に多いです。尿道の粘膜が炎症を起こしてただれているために、排尿時の痛みやしみるような違和感、かゆみなどが現れます。

 この症状はSTD(性病)ということは断定できませんが、クラミジアや淋菌が原因になっている例が多いといえます。

 なかでも多い原因としてクラミジアが考えられます。尿道の痛み、かゆみ、違和感に加えて、比較的色の薄いさらさらした膿が出てくる場合はクラミジア性尿道炎が疑われます。
淋菌のよる尿道炎として考えられるのは、クラミジアよりも痛みが強くなる傾向にあるようです。膿の状態も黄色くてどろどろしているのが特徴的です。



膿が出っ放しの状態は

 尿道炎は早めにしっかり治しておかないと、前立腺炎に進んでしまうことがあります。

 前立腺は男性の尿道の奥、膀胱のすぐ手前にあります。ここに炎症が起こった状態が前立腺炎です。慢性化すると排尿時の違和感や目に見えない程度の膿が消えず、下腹部になんとも言いがたい不快感が続きます。

 尿道炎と同じく、前立腺炎もSTD(性病)の症状とはかぎりませんが、前立腺は一直線の尿道と違い複雑な入り組んだ構造をしています。ここに病原体が入り込むと、クラミジアや淋菌などの検出は難しくなり、なにが原因かわかりにくくなってしまいます。

 しかも精液の成分を作る役割があるため、薬剤の影響を受けにくい構造になっています。その分治療薬も効きにくく、原因も掴みにくい、治療もしにくい厄介な病気といえます。もちろん誰もがこのような前立腺炎になるというわけではありませんが、短期間でしっかり治せるのは尿道炎までと理解しておくことが必要です。



膀胱炎も危険な信号です

 女性の場合は、おりものといわれる膣や子宮頚管部からの分泌物の増加や、膣や外陰部のかゆみ、痛みなど症状に注意が必要となります。カンジダやトリコモナスの感染は比較的症状が現れやすいです。

 クラミジアや淋菌の場合は、男性に比べて女性は一般に症状が現れにくくなっています。男性同様泌尿器からSTD(性病)の感染がわかることがあります。

 女性の場合、尿道が短いことから、尿道炎だけでなく膀胱炎を併発していることが多くなります。排尿時の痛み、残尿感、ときに出血やおしっこをしないときにも痛みが伴なうこともあります。

 膀胱炎は多くがセックスが引き金になって発症することがあります。といっても肛門周辺にある自分の大腸菌が尿道に入り込んでしまう例が90%程度です。引き金とはなりうるがセックスで相手の病原菌がうつるというものではありません。



のどの痛みもSTD(性病)・・・

 性器周辺にブツブツしたできものが現れたら、痛みがあろうがなかろうが病院で診察を受けておいたほうが良いでしょう。尖圭コンジローマやヘルペスなどのSTD(性病)が疑われるからです。

 オーラルセックスの経験があれば、口腔内の症状もSTD(性病)の症状として考えておく必要があるでしょう。最近はアダルトビデオの影響もあるためか、一般の人でも過半数はオーラルセックスをしているという傾向があるようです。

 口腔粘膜と性器とは環境が違うため、STD(性病)の病原体は生存しないと思われがちだが、淋病クラミジアものどの粘膜に感染すれば炎症を起こして痛みを生じさせる原因になることがあります。のどの痛みが長く続くようであれば、きちんと調べておく必要があるといえるでしょう。



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